春の訪れを食べ物で感じることは、食いしん坊のワタクシにとってこの上ない楽しみです。つい先日、大好きな蕗の薹を使ってコロッケを作りました。
香港料理もフレンチもイタリアンも好きだけど和食はやっぱり特別。目にも舌にも心にもしっくりきます。これはいつものコロッケにさっと炒めた蕗の薹を足して、ほんの少し牛乳で柔らかくしたものに細めパン粉をつけて揚げるだけ。
今は閉店されてしまった西麻布の内儀屋で初めていただいて感動し、その後店主の明子さんに作り方を聞いて我流で再現したものです。内儀屋ではタネを蕗の薹の中に入れ、見た目も蕗の薹の姿でしたがワタクシは見事成形に失敗（涙）フツーの形になりました。また、ペシャメルソースを入れるところは牛乳を使用して手抜きしています。それでも揚げたてを食べると、サクッとした衣の中で柔らかいポテトからあの香りがふわっと立ち昇り、上品な春の苦みがクリィミーなマッシュポテトに良く合います。この季節だけの楽しみ、毎年心待ちにしています。
作り方
材料：メイクィーン（中）×5個、蕗の薹（中～大）×8個、合挽×100ｇ、新玉葱（小）×半分、塩胡椒、ナツメグ、牛乳×大匙1
①ポテトを茹でるか蒸して、熱いうちに潰しておく ②ふきのとうをサラダ油でさっと炒めてお皿にとる
③挽肉と玉葱を炒めて塩胡椒・ナツメグ（微量）し①のマッシュに混ぜる ④③にふきのとうと牛乳を大匙1入れてよく混ぜ、塩胡椒で全体の味を調える ④十分に冷ましてから、衣は小麦粉→卵→パン粉 ⑤細めパン粉でカラリと揚げる
※タネはしっかり冷まさないと揚げる時に爆発するので昼から用意して夕方に揚げるぐらいが良いでしょう。