なんだかものすごーくお洒落ですが、どっこい!かなり昔からある老舗の甜品粉麵屋さんなのです。
あまりにも有名なお店なのになぜだか入ったことがないまま時間が過ぎて、これまたなぜだかすっかりお洒落なアートで別なお店のようになっている老舗があちこちにある中環エリア、玉葉甜品もそのひとつです。
お店は昔のままだけど、そのまわりの壁に最新のアートが描かれていてとてもお洒落に変身していました。ぼろい(失礼)屋台とモダンなアートが醸し出す不思議な坂道がなんとも見事に調和しています。
この日は友人たちと食後のお散歩をしながらデザートを食べに初訪問。見るからにわかっていたけど・・・
かなり。。。斜めってる!
角度はわかりませんが見ためよりもすごく・・・荷物も自分もするするっと椅子の上をすべっていく感じがたまりません。両足と下腹にチカラを入れてしっかりとふんばらないとすべり落ちそうです。一緒に行った友人たちには、これ、なんかお腹まわりのエクササイズになるかも~とウケてました。さすが、持つべき者はツワモノ香港迷の友人たち。
しばらくはこの斜め加減に萌えて、食べ物がこぼれないのかとか食べ終わる前に椅子から落ちたらどうしようとか、あれこれ心配しながら騒いでいると超~物頂面なまったく笑わないおばちゃま登場です!!
キターーーーーッ!萌~~~っ!一同興奮!←そこ?
あぁ、なんてお久しぶりなんでしょうか、風格のある屋台に笑わないこわいおばちゃま、これぞ香港!?
冷たいお汁粉をどんと置いてプイッと去って行くたくましい後ろ姿にも萌~!もっといろいろなものを注文して、ずっと冷たいお顔を見ていたい。あの小さな屋台の中を嫌がられても覗き込んで叱られてみたい。そして、あの冷たいお顔がほんの少しだけ笑うところを見てみたい、などと歪んだ欲望がふくらんできてしまうのです。←かなり変態、いや香港迷
そんなマニアックな欲望は隠しつつ、こわもてのおばちゃまが運んできた甜品(スイーツ)を食べればそれはそれは優しく懐かしい味。最も有名で素朴なお団子の糖不甩と冷たい緑豆のお汁粉、タピオカ入り杏仁汁粉を食べながら道ゆく人を眺めていると、時計が止まったような感じです。まわりの景色全部がこの場所を通り過ぎて行くその真ん中に座っているよう。もちろん下腹とふくらはぎにはしっかりとチカラを入れながら、ぎゅっとね(笑)
それにしてもこのアートに描かれたおばちゃまは微笑んでますね。別人のよう?だけど香港迷にとってはそこもまた魅力のひとつでもあるのです。
ずっと昔からこの場所で香港人の心までもほっこりさせてきた老舗の味を、どうぞこのロケーションで食べてみてください。いつかはなくなってしまうはずのこの場所で。。。(涙)
中環蘇豪伊利近街2號 25443795