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  • 執筆者の写真Mariko Yamaguchi

麗しき鮨バーでOMAKASEをいただく贅沢 ★ OKRA Hong Kong


そのカウンターに座った時、一瞬そこが香港であることを忘れてしまいそうになりました。日本にある上質な和食屋さんで感じる心地よい静けさと緊張感、それに包まれていたのです。

すっきりとしたシンプルなカウンターの向こうには静かな緊張感を立ち昇らせながら丁寧に包丁を操る彼・マックスさんがいました。一階にあるIZAKAYAから二階のこの鮨バーまで案内してくれて、これまた丁寧にサーヴしてくれるもう一人の彼はどこぞの高級フレンチのソムリエのように優雅な身のこなし。←お名前失念(涙)

ここまでは完璧な大人の世界。が、突然箸置きが可愛いダックちゃん!なんなのですか、これは!これは反則でしょう!(笑) 乙女心が一気にバーストする演出に思わず緊張感も解け、ががーっとお食事モードへ。心憎い演出にコロリ←単純w

カウンターの向こうで静かに出来上がって行くひと皿ごとに目が奪われていきます。日本から取り寄せているという新鮮なお魚が光を放ち、あるものはコリコリと、あるものはシットリと、あるものはブリブリと、甘みと深みを持って舌の上で溶けていきます。

スタートは桜鱒を塩麹にひと月漬け込んだものと小さなアニスの花。お皿もお花も美しい。

続いて美しい硝子のぐいのみに入った一匹の蛍烏賊。雑穀甘酒を舞茸と松茸の出汁で割ったものでいただくというもの。その繊細な味にびっくり。

カンパチのお刺身は湯葉と山葵のソース掛けキャビア添え、トマトのボタン海老脳味噌のソースと紫花、紫雲丹と甘鯛の出汁のジュレと大根のムース添え、生蛸と八女茶(胡麻ポン酢梅風味)と木の芽。

紛れもなく、これは和食です。それもかなり上質で手の込んだ和食。これを作っているのが米国人シェフだとは驚きです。ご自身は僕のオリジナルのフュージョン料理とおっしゃっていましたが、ワタクシには完璧な和食としか思えませんでした。繊細さと和の技術とシェフのセンスによって驚きの美味しさを生み出しています。お鮨に入る前からいやはや脱帽の美味しさ!

続いて握りのコースが始まると、ネタが新鮮な上にさらにその手の掛けようにびっくり。中でもシャリの美味しさには感動しました。三種類以上のお米をミックスし、赤と白のお酢に香港産の蜂蜜を隠し味に使用しているとのこと。ふわっと立ちあがって噛みごたえがあるのに硬くない、サクッとした食感が超好み。ほどよい酸味と甘みもより一層お魚を引き立てています。ただ切って握るだけではなく、丁寧な工夫がほどこされています。日頃の自分の手抜き料理を改めて反省(汗)

ボタン海老、黒鯛、桜鱒、北寄貝、キンキ、鮎、真魚鰹、牡蠣、3週間熟成したトロ、4週間熟成させた赤身、鯖ずし(順不同)。途中で焼いた墨でキンキの皮に焼き目を付けるというパフォーマンスにくぎ付け。香ばしい香りが一気にあたりに立ち込めました。

そろそろ終わりかなと思っていたら、なんと鰻の蒲焼丼、茸の出汁のお吸い物、濃厚な蝦出汁の茶わん蒸し風。このカップがまた可愛い❤

締めの水菓子は煮切り酒を掛けたパパイヤと水出しの煎茶(←ちょっと記憶が飛んでますが)。美しい器や可愛い遊び心のある小物たち。

ワタクシには少々多すぎる量ではありましたが、あまりの美味しさと嬉しさに完食!こんなに素晴らしいお店があったのかと改めて感動した夜でした。素敵なのはお鮨だけではありません、店内もシェフのマックスさんたちもとても素敵なのですよ❤

まだまだ色々な国の様々な美味しいお料理が溢れている食の都・香港。日本とは違う驚きの美味しさに出会う大人女子旅は終わることがありません。どうぞ、大人女子の皆様も香港で色々な冒険をしてみてくださいね。

※OKRAのSushi Barはおまかせコース(1400HKD)のみ、要予約。1階はIZAKAYA、2階がSushi Barです。

G/F, 110 Queen's Road West, Sai Ying Pun, Western District

西環西營盤皇后大道西110號地舖

28061038

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