
清らかに美しいお料理の数々、日本人シェフならではの感性と素材で FRENCH×KAISEKI の融合を楽しむことができるフレンチレストラン AMOUR (アムール) で大人女子的ランチを楽しんできました。西麻布にあった頃に何度か伺ったことがありましたが、移転先の場所に行くのは今回が初めて。ワクワクしながら向かいました。

恵比寿から明治通りを少し歩いて小道を入ったところに静かに佇む一軒家。まさに隠れ家という感じ。この時はまだクリスマス前だったのでシンプルなオーナメントが飾られていました。扉から中へ入ると、明るいウェイテイングスペースと、動きのあるキッチンが見え、ようやくここがフレンチレストランだと認識できるほどでした。サイドテーブルの上にはさりげなくミシュランガイドが!(7年連続で★が付いた実力派のレストランなのです)
スタッフに案内されて二階へ上がると、そこにはシンプルに整った美しい空間が待っていました。窓からは庭の木々が見えて、日差しが柔かく差し込んで、とても落ち着いた雰囲気。ラブレターのようなウェルカムカードを手渡しされ、うっとりしているとワインが注がれます。もう、これだけで期待とテンションが上がります♡



メニューは一品ごとにタイトルが付けられていて、とーっても素敵♡
<収穫><美白><継承><冬景色><里山><恋心><雪><余韻>
これだけでも大人女子心は持っていかれてしまいそうw
この時は冬の初めだったので、紅葉をあしらった籠の中に乗せられた インカのめざめと名付けられたスターターで始まりました。

<収穫> インカのめざめってお芋の種類だったのですね。
(中はマッシュのようになっていて生ハムやチーズのようなものが入っていて軽さのある一品)

<美白> かわはぎ・とかちマッシュ・肝
(上にかかっているのは粉末状のマッシュルーム、かわはぎと肝とマッシュルームは和食のよう)

<継承> オマール海老・百合根 (オマール海老のビスクは見た目も味もゴージャス)

<冬景色> 寒鰆・蕪・柚子 (塩加減と焼き加減が絶妙)

<里山> 蝦夷鹿・ポロ葱・山葡萄
(新鮮な蝦夷鹿は山葡萄の香りと甘みが良く合います、今まで食べた鹿の中でも最高!)

<恋心> タルトタタン
(一体どこがタルトタタンなの?という分子ガストロノミー風な泡から林檎の味わいが!)

<雪> 栗・ショコラ
(白いメレンゲのような屋根が雪山を表現しているそう、食べると瞬時に溶けて中の栗の風味が香り立つ)

<余韻> プチフール(このひと口サイズのプティフールに感激しないワケがない!美味しいから別腹よ)

プチフールにはお抹茶をチョイス

さて、お料理はもちろん素晴らしかったのですが、ジャパニーズフレンチに特化しているアムールでは飲み物にも日本的な素材を使用したメニューがあるということを聞いていたので、この日はお料理と一緒に出していただきました。
もーーーー、ソムリエの上田さんが研究を重ね作り出したオリジナルの日本茶を使ったノンアルコールカクテルとのペアリングが素晴らし過ぎっ♡♡♡
一杯目:狭山微発酵茶「琥珀」と山ブドウのシロップ
二杯目:梅・醤油・生姜・干し椎茸の梅醤番茶
三杯目:屋久島の和紅茶を人参ジュースに漬け込み、蜂蜜・白味噌・山椒を効かせたもの
四杯目:鹿児島知覧の煎茶「あさつゆ」に柚子・フェンネルを合わせたもの
五杯目:宇治ほうじ茶と京都いり番茶にドライフルーツとハーブをブレンドしたもの
(リンゴ・ベリー・ブルーマロウ・ハイビスカス・ローズヒップ)


通常はディナーで出しているという、玉露をココナッツウォーターで出し、パッションフルーツで香り付けしたものもお味見させて頂きました。
どれもこれも今までに飲んだことのない味ばかり!独創的ですっきりとして香りの良い新鮮な味わいばかりで感動的でした。どのカクテルも決してお料理の味を邪魔することなく、むしろ品良く寄り添う優しい味でした。お酒が飲めない大人女子でもこれなら安心して召し上がれます。むしろ、このペアリングを楽しみにお食事に行かないともったいない。

後藤シェフが作り出す、日本の素材と日本らしさを活かした懐石とフレンチとの融合というコンセプト通り、清らかで美しい味のジャパニーズフレンチはおそらくほとんどの日本人の味覚に良く合うことでしょう。特別な日にこそ利用したい大人女子向けの素敵な、素敵なレストランでした。
住 所:東京都渋谷区広尾1丁目6−13
定休日:月曜 (祝日の場合は火曜)
T E L :03-3409-1331